代名詞であった『Endless SHOCK』の幕引きは、決して引退や活動縮小を意味するものではなかった。むしろ、一人の演者としての身体的制約から解き放たれ、クリエイターとしての自由を手に入れた瞬間だったといえる。
彼が目指しているのは、日本の舞台芸術における構造そのもののアップデートだ。演者として極限まで突き詰めたフライング技術、照明のミリ単位のフェード調整、錯視を利用したイリュージョン。これら長年蓄積された門外不出のノウハウを、後進の育成や外部プロデュース作品へと惜しみなく注ぎ込む体制が整いつつある。演劇界の職人たちと膝を突き合わせ、夜を徹して機構の図面を書き換える姿は、もはやアイドルの枠を完全に超越した舞台監督そのものだ。