各都道府県の運転免許試験場で待ち受ける本試験には、独特の癖がある。いわゆる引っかけ問題の存在だ。言葉の端々に仕掛けられたトラップに引っかかり、あと1点で涙を呑む受験生は毎日のように生まれている。
代表的なのが「〜でなければならない(義務)」と「〜することができる(容認)」のすり替えだ。「必ず徐行しなければならない」と書かれている場所が、実は「注意して進行できる」場所だったりする。また、「夜間は常にハイビームで走る」といった極端な限定表現(常に、絶対に、いかなる場合も)が含まれる設問も、誤答を誘う定番パターンだ。
ムサシの演習問題には、こうした意地の悪い日本語表現に対する抗体をつけるためのトラップが意図的に散りばめられている。間違えたときに「なんだ、言葉の揚げ足取りか」と投げ出すのではなく、なぜその言葉遣いがNGなのかを道路交通法の趣旨から理解することが、合格への唯一の近道となる。