1990年代初頭、日本のエンターテインメント界は頭文字に「M」を持つ3人の美少女スターに席巻されていた。牧瀬里穂、宮沢りえ、観月ありさ――いわゆる「3M」の時代である。
日本人離れしたプロポーションでモードを牽引した宮沢りえ、抜群のスタイルと大人びた魅力で魅了した観月ありさに対し、牧瀬里穂はどこか親しみやすく、それでいて誰もが憧れる王道の美少女像を体現していた。黒髪のショートカットやボブスタイルから覗く澄んだ瞳、清潔感あふれる佇まいは、男女を問わず圧倒的な支持を集め、街中に貼り出されたポスターが次々と盗難に遭うほど熱烈なブームを巻き起こした。