だが、この絶妙なホルモン分泌のタイミングが崩れると、事態は一変する。最大のトリガーとなるのが過度なストレスと自律神経の乱れである。
交感神経と副交感神経からなる自律神経は、睡眠中には副交感神経が優位になり、心身を修復する働きを持つ。しかし、日中に強いストレスや精神的プレッシャーを感じていると、夜間になっても交感神経の緊張が解けない。結果としてコルチゾールが必要以上に早い時間帯から過剰に分泌され、まだ深い睡眠が必要な時間帯に強烈な覚醒波が脳を襲う。これが、不本意な早朝覚醒を引き起こす物理的なメカニズムだ。夜中に何度も目が覚めたり、浅い夢ばかり見たりする状態が続くなら、自律神経が悲鳴を上げていると見るべきだろう。