フットボールを引退した彼が次に選んだ戦場は、感性とビジネスが交錯するアパレル業界だった。ファッションブランド「SHINORBA(シノルバ)」の立ち上げや、独自のカレッジテイストを取り入れたストリートウェアの展開など、デザイナーとしての手腕を発揮していく。しかし、そこでも「キムタクの弟」という見えない看板が常に付きまとった。
作品そのもので評価されたいというクリエイターとしての純粋な欲望と、常に兄の知名度と比較される現実。その確執とも言える葛藤を、彼はデザインの精度とモノづくりへの執着によって乗り越えていった。展示会で見せる丁寧な接客や、職人技への深い敬意は、業界関係者からも高く評価されている。