有名人の身内として生きることは、常に世間の好奇の目に晒される危険と背中合わせだ。「誰かの母」としてしか扱われないもどかしさを感じる時期もあったが、方子氏は途中で思考を大きく切り替えた。
「息子の人生と自分の人生は別物である」という明確な一線を引いたのだ。全国で講演活動を行う際も、息子のエピソードを売りにすることはしない。自らが汗をかいて学び、体感してきた健康法や心の持ちようを語りかける姿勢を貫いた。この自立したスタンスこそが、一過性のブームに終わらず、何年経っても全国に熱心なファンを集め続ける理由となっている。