番組における最大の見せ場は、エンディングで行われる「モヤットの精算」でした。解答者たちが番組中に溜め込んだモヤットボールは、スタジオ中央に鎮座する巨大なモヤット館長のオブジェ、あるいは伊東四朗氏本人のブースへと豪快に投げ入れられます。
スタジオ天井の巨大ホッパーから滝のように降り注ぐ緑色のボールの波は、当時のテレビ演出ならではのスケール感でした。伊東館長が粉まみれ・ボールまみれになりながら「モヤット、モヤット!」と叫ぶ姿は土曜の定番コントのような安心感があり、視聴者はパズルが解けなかった悔しさを笑いに昇華して週末を締めくくることができました。
この「モヤモヤした感情を物質化して投げ捨て、最後に笑ってスッキリする」という心理的デトックスの仕組みこそが、番組とグッズを社会現象に押し上げた最大の要因でした。