幼少期から培われた確固たる基礎力。だが、彼の真骨頂は技術の誇示ではなく「音楽そのものになる」感覚にある。ビートのアタックだけでなく、スネアの減衰音やベースのうねりを皮膚感覚で捉え、視覚化していく。重力を感じさせない浮遊感と、地面に突き刺さるような鋭いストップの対比が、唯一無二のダイナミズムを生み出す。
グループのコレオグラフィーにおいても、彼のパートは常に楽曲の心臓部を担う。派手なアクロバットに頼るのではなく、ミニマルな所作の中に宿る色気と哀愁。瞬きを許さない緊迫感と心地よい脱力感のコントロールこそが、観る者を惹きつけて離さない最大の要因だ。