2000年代初頭のロボットアニメブームを牽引したサンライズ制作の『機動戦士ガンダムSEED』。本作で石田彰が演じたアスラン・ザラは、まさにSFアニメ界の金字塔とも言えるキャラクターだ。主人公キラ・ヤマトとの友情と対立、戦争の理不尽さに葛藤する青年像を、彼は緻密な息遣いで表現した。
サンライズ作品における彼の演技は、単なるヒーロー像にとどまらない。エリートとしての誇りと内面の脆さを併せ持つアスランのボイスは、視聴者の胸を締め付けた。劇場版の展開を含め、長年にわたりファンに愛され続ける理由は、石田彰という役者が吹き込んだ人間味溢れる葛藤のリアリティにある。