赤ちゃんのびくつきを見る中で、最も正確に見分けるべき対象が「点頭(てんとう)てんかん(ウエスト症候群)」です。点頭てんかんは生後3〜11ヶ月頃に発症しやすい乳児期の難治性てんかんの一種であり、早期発見と速やかな治療開始が生涯の発達を大きく左右します。
モロー反射と点頭てんかんには、明確な違いが存在します。
【モロー反射の特徴】
・きっかけとなる音、光、体位変換などの刺激がある
・両手を大きく外側にパッと広げた後、抱きつくように戻す
・1回ビクッとした後に泣き出し、連続して何十回も規則的に繰り返すことはない
【点頭てんかんの特徴】
・外部の刺激がないにもかかわらず、突然発作が起こる
・頭を一瞬カクンと前へ倒し、手足をキュッと縮めるような動作をする
・5〜10秒ほどの間隔を空けて、同じ動作を何十回もリズミカルに繰り返す(シリーズ形成)
・寝起きや眠りに入る前後に群発しやすい
また、睡眠中にピクピクと手足が小刻みに動く「睡眠時ミオクローヌス」は、音などの刺激とは無関係に起こる生理的な現象であり、モロー反射ともてんかんとも異なる無害なものです。もし動作に不審な点があれば、スマートフォンで動画を撮影し、受診時に医師へ見せることが最も確実な診断材料になります。