「持ち上げる力すら入っていない」と酷評されるアームの弱さですが、これは故障ではなく機械の仕様に基づいた制御です。株式会社イオンファンタジーが運営する店舗のクレーンゲームの多くは、あらかじめ設定された売上金額に到達するまでアームパワーが全開にならない「確率機」が主流となっています。
確率機では、内部のコンピュータが投入金額をカウントしており、一定のボーダーライン(天井)に到達した段階で初めて「景品を出口までしっかり掴んで運ぶパワー」が付与されます。それ以外の通常プレイ時は、景品を少し浮かせて落とす程度の握力しか発揮されません。イオンファンタジーのクレーンゲーム設定は、原価の高い大型ぬいぐるみや人気キャラクターグッズほど天井金額が高く設定される傾向にあり、中には1回あたり3,000円〜5,000円以上の売上を必要とするケースも確認されています。
景品を獲得させる気がないように見える挙動こそが、プレイヤーに「アームが弱くて悪質だ」と感じさせる構造的な要因となっています。