2010年代以降、欧米の一流ギャラリー(BlumやFergus McCaffreyなど)が主導した「もの派」「具体美術協会」の国際的再検証を皮切りに、榎倉康二の作品評価は世界規模で急騰しました。2026年現在の国際アートオークションにおいても、特に1970年代初頭の初期代表作や大型の綿布・油彩作品は、数千万円から1億円前後の高値で落札される事例が見られるなど、極めて高い市場価値を維持しています。
その価値の裏付けとなっているのが、国内外の名だたる美術館による確固たるコレクションです。
- 国内の主要所蔵先:東京国立近代美術館、東京都現代美術館、国立国際美術館、愛知県美術館、兵庫県立美術館、原美術館ARCなど
- 海外の主要所蔵先:テート・モダン(イギリス)、ポンピドゥー・センター(フランス)、ダラス美術館(アメリカ)など
また、過去の大規模回顧展で発行された展覧会図録や学術カタログも、研究者やコレクターの間で争奪戦が続いています。絶版となった初期の公式図録は古書市場でプレミア価格で取引されており、彼の残した言葉やインスタレーションの記録写真群は、いまや一級の美術史資料として尊重されています。