ONUやモデムから届いた単一の電気信号を受け取り、家庭内の複数のスマホ、PC、スマート家電、テレビなどにIPアドレスを割り振ってトラフィックを交通整理するのがルーターの役目だ。国内の家庭用Wi-Fi市場で高いシェアを誇る株式会社バッファローをはじめとする機器メーカーは、最新の高速通信規格に対応した高性能ルーターを次々と市場へ投入している。
しかしここで注意したいのが、通信速度を劇的に遅くさせる「二重ルーター(ダブルNAT)」という落とし穴だ。契約しているインターネットサービスプロバイダから提供されたONU本体にルーター機能が内蔵されているにもかかわらず、その配下に市販のWi-Fiルーターをデフォルトモードのまま接続してしまうと、1つのネットワーク内で2台のルーターが競合を起こす。
この二重ルーター状態に陥ると、データのルーティング処理が二重化して遅延(レイテンシ)が増大する。その結果、4K高画質でストリーミング再生を楽しむNetflixの動画が途中で頻繁に停止したり、オンラインゲームで深刻なラグが発生したりするトラブルを引き起こすのだ。