かつて世間を大きく騒がせた保阪尚希との結婚、そして離婚。苛烈なバッシングやゴシップ報道の渦中に置かれながらも、彼女は決して被害者ぶることも、過去を言い訳にすることもなかった。私生活の試練や母としての責任を正面から引き受けてきた軌跡が、そのまま役柄の陰影へと昇華されている。
酸いも甘いも噛み分けた人生経験は、画面越しに透けて見える佇まいに独特の厚みをもたらした。傷つくことを恐れず、自らの選択に全責任を負う姿勢。スキャンダルさえも人生の必然として呑み込んできた覚悟が、彼女の芝居に唯一無二の凄みを与えている。