ジジの言葉を巡る設定は、スタジオジブリの映画版、角野栄子氏による原作児童文学、そして海外ローカライズ版(北米英語吹き替え版)で大きく異なります。それぞれの結末と背景にある価値観を比較表で整理しました。
特筆すべきは、1998年に北米でリリースされた初期のディズニー吹き替え版(フィル・ハートマン声優担当)です。アメリカのテスト試写において「なぜ相棒の猫が話せないまま終わるのか、バッドエンドではないか」という反応が多かったため、ラストの飛行船事故救出直後に「Kiki, can you hear me?(キキ、僕の声が聞こえるかい?)」というセリフが勝手に追加されていました。しかし、これは宮崎駿監督の演出意図を損なうものであったため、後の2010年版リマスター盤では日本語オリジナル版に忠実な「ニャー」という鳴き声へと修正されています。