上質なミスジ肉を手に入れたら、素材のポテンシャルを100%引き出す火入れを行いましょう。フライパン一つで名店クオリティに仕上げる「ミスジステーキの黄金法則」を解説します。
【失敗しないミスジステーキ・調理手順】
1. 肉を完全に常温に戻す(調理30分前)
中心部が冷たいまま強火で焼くと、外側だけが焦げて中心のコラーゲンがゼラチン化しません。必ず室温に30分置いて内部温度を戻します。
2. 筋切りと直前の塩コショウ
肉の中央の筋に包丁の先端でトントンと切れ目を入れます。塩は焼く直前に振ることで、浸透圧による肉汁の流出を防ぎます。
3. 強火で片面45秒〜1分、表面を香ばしくキャラメリゼ
牛脂または少量の油を引いたフライパンを煙が出る直前までしっかり熱し、強火で一気に焼き色を付けます。メイラード反応を起こして香ばしさを閉じ込めます。
4. 裏返して弱火で30秒、余熱で休ませる
裏面は弱火で軽く焼き、すぐにアルミホイルに包んで焼いた時間と同じ時間(約2分)休ませます。肉汁を中心から全体へ再浸透させ、筋のコラーゲンをじんわりと軟化させるプロの技です。
焼き上がったミスジには、本わさびと結晶塩、または大根おろしポン酢を合わせるのがベストです。霜降りの甘みをピリッとした辛味や酸味が引き締め、肉本来のコクが劇的に際立ちます。