MISIAがシーンに登場した1998年、日本の音楽業界は大きな転換期を迎えていた。彼女のデビューシングル「つつみ込むように…」は、本格的なR&Bサウンドと圧倒的なハイトーンボイスで洋楽ファンや音楽関係者に強烈な衝撃を与えた。当時、彼女の才能をいち早く見出し、プロデュースを手掛けたのが所属事務所のリズメディアだ。クラブシーンを中心としたプロモーションから火がつき、口コミでその評判は全国へ広がっていった。
その後、ソニー・ミュージックエンタテインメントとの強力なタッグやメジャーシーンでの快進撃を通じて、R&Bというジャンルを日本のJ-POPシーンのメインストリームへと押し上げた。ほぼ同時期にシーンへ彗星の如く現れた宇多田ヒカルと共に、彼女たちはそれまでの邦楽の概念を根底から覆し、新たな音楽の黄金期を築き上げたパイオニアと言える。