今回書き下ろされた楽曲の核心にあるのは、フロントマン・大森元貴の圧倒的なソングライティング力だ。彼の生み出す旋律は、どこか切なく、けれど同時に胸が空くような高揚感に満ちている。従来のディズニー映画で主流だった王道のオーケストラサウンドに対し、ミセス特有のハイスピードなビートとシンセサイザーの色彩感を大胆に注入。クラシックな魔法の世界に、現代の都市生活者が抱くリアルな疾走感を落とし込んだ構造が実に秀逸だ。
聴く者の心にダイレクトに跳び込んでくるサビのハイトーンボイスは、主人公が葛藤を乗り越えて旅立つ最高の瞬間を爆発的なエネルギーで演出する。「物語のテーマを噛み砕き、自分たちの血肉として打ち出す」。大森の徹底したこだわりが、映画のストーリーをもう一段上の高みへと引き上げている。