出願期になると多くの受験生が直面するのが、明治大学 商学部と経営学部の違いです。どちらも駿河台と和泉に拠点を置き、ビジネス関連の学問を扱うため混同されがちですが、学問の根底にある着眼点とカリキュラム構成は明確に異なります。
歴史的な背景を紐解くと、商学部は明治大学の前身である明治法律学校からの長い歴史を汲み、1904年に設立された伝統の看板学部です。一方の経営学部は、日本の私立大学として1953年に初めて創設された経営学部という輝かしいパイオニアの歴史を持っています。
学問のフォーカスにおける根本的な違いは次の通りです。
商学部は「市場そのもの」を広い視野で捉えます。商品やサービスが生産者から消費者に届くまでの「流通」「貿易」「金融市場」「交通」といった社会全体の取引システムをマクロ視点から学ぶ傾向があります。将来的にグローバルな貿易、流通・小売、総合商社、金融インフラなどを志望する学生と親和性が高い構造です。
対する経営学部は「個別の企業組織」をミクロ視点から深く分析します。ヒト・モノ・カネ・情報という経営資源をいかに最適配分し、競争優位を築くかという戦略論、組織マネジメント、マーケティング、イノベーション論が学びの主軸です。将来起業したい人や、企業参謀として経営企画、商品企画、コンサルティングに携わりたい人により適したカリキュラムとなっています。
さらに経営学部独自の強みとして、経営学科・会計学科・公共経営学科という明確な3学科体制が挙げられます。公認会計士や税理士の国家資格取得を視野に入れた「会計学科」、公務員やNPO、地域創生、医療機関などの非営利組織経営を体系的に学ぶ「公共経営学科」が設置されている点は、商学部にはない大きな独自性です。