津川雅彦さんの人生において、最も過酷な試練となったのが1974年8月に発生した「津川雅彦長女誘拐事件」です。
朝丘雪路さんとの間に誕生したばかりの愛娘・真由子さん(当時生後5ヶ月)が、自宅の寝室から何者かに連れ去られ、犯人から500万円の身代金を要求されるという前代未聞の凶悪事件でした。津川さんは動転する家族を支えながら警察と綿密に連携。当時の最新捜査技術であった「第一勧業銀行(現・みずほ銀行)のオンラインシステム」と電話の逆探知を駆使し、事件発生から約41時間後に犯人は逮捕、真由子さんは無事に保護されました。
この事件を通じて夫婦の絆はより強固なものとなり、真由子さんは両親の深い愛情を受けて成長。後に女優・真由子として芸能界入りを果たしました。両親を見送った真由子さんは現在、表現活動を継続しながら両親が遺した著作権や文化財産の管理に携わり、マキノ家の歴史を未来へ継承する活動を行っています。