声優陣の圧倒的な演技力も作品の評価を決定づけた要因だ。ヒロイン・めんま(本間芽衣子)役を演じた茅野愛衣をはじめとするキャスト陣は、キャラクターたちの複雑な感情の揺れを声だけで見事に表現し切った。当時、新人ながら大抜擢された茅野の透明感溢れる声質と純粋無垢な芝居は、作品全体の切なさを極限まで引き上げた。
キャラクターソングとして『secret base 〜君がくれたもの〜』をカバーした際、声優陣は単に歌をなぞるのではなく、それぞれのキャラクターとしての感情をマイク前で爆発させたという。レコーディング現場では、思わず涙を流しながら歌唱に挑む場面もあったと伝えられる。声優たちの魂が吹き込まれたボーカルは、原曲とはまた異なる新たな命を楽曲に吹き込んだのだった。