『罪と罰』を語る上で欠かせないのが、ミュージックビデオ(MV)の強烈なビジュアル表現です。革のコートに身を包んだ椎名林檎のバックに鎮座するのは、真っ二つに切断された愛車メルセデス・ベンツ(通称:ヒトラー・ベンツ)でした。
このベンツは当時、実際に彼女が所有していた実車を改造したものです。大切な私物を文字通り両断して晒す演出は、歌詞に描かれた「自らの身を切り裂くような痛み」や「取り返しのつかない愛の破滅」を視覚化したものといえます。
元BLANKEY JET CITYの浅井健一(ベンジー)による歪んだエレクトリック・ギターの音色と相まって、映像と音楽が完全に一体化し、楽曲の持つ狂気と純粋さを極限まで高めました。