名曲Sexy Summerに雪が降るのスタジオ制作現場には、今だからこそ明かせる数々のドラマがあった。当時、多忙を極めるスケジュールの中で行われたレコーディング作業。若き日の佐藤勝利は、一小節ごとに情熱を注ぎ込み、何度もボーカルテイクを重ねたという。彼の繊細な声質が、楽曲に可憐な叙情性を与えたことは疑いようもない。
一方で、圧倒的な存在感で楽曲のドラマ性を引っ張ったのが中島健人だ。セリフパートで見せた感情のニュアンスは、現場のスタッフを感嘆させた。さらに、楽曲のグルーヴを支えるボーカルの骨格を作り上げた菊池風磨の存在感も見逃せない。彼の歌声が持つ甘くも芯のあるトーンが、楽曲全体に深みとポップなグルーヴを与えていたのだ。少年から大人へと脱皮する一瞬の瞬きが、あの3分数十秒の中に凝縮されている。