夢小説の根幹にあるのは「読者自身が物語の主人公になる」というシステムだ。名前変換機能を用いて、お気に入りのキャラクターから愛さる体験を得る。この極めてプライベートな妄想空間は、当事者にとっては至福のセラピーであっても、第三者から見れば「他人の生々しい欲望の垂れ流し」に映る。
特に、自己とキャラクターの境界線が曖昧なコンテンツに対する生理的な拒絶反応は根強い。「他人の恋愛妄想を覗き見させられているような居心地の悪さ」や、「キャラクターの公式設定が歪められていることへの不快感」が、SNS上での「きつい」「痛い」といった言葉に繋がり、最終的に強い拒絶感へと昇華していくのである。