ファインモーションの競走馬人生は、まさに衝撃の連続でした。通算成績は15戦8勝(重賞4勝)。2001年12月の阪神芝2000mでデビューを飾ると、いきなり2着に4馬身差をつける圧勝劇を披露します。年が明けた2002年の条件戦でも他馬を子ども扱いするパフォーマンスを続け、夏競馬の阿寒湖特別を完勝したことで、秋の牝馬三冠最終戦へと駒を進めました。
迎えた秋華賞(G1)では、単勝1.1倍という圧倒的支持に応え、直線だけで後続を3馬身半突き放す持ったままのレコード勝ち。さらなる伝説はその次走、古馬の一線級牝馬が集うエリザベス女王杯(G1)で打ち立てられます。当時は3歳馬による勝利自体が困難とされていた古馬混合G1において、2着の古馬牝馬を2馬身半差で圧倒。史上初となる「無敗での古馬混合牝馬G1制覇」を成し遂げました。
この歴史的快挙を支えたのが、主戦を務めた武豊騎手です。希代の名手がレース後に「背中に羽が生えているようだ」「桁違いの強さ、まさに化け物」と最大級の賛辞を贈ったエピソードは、ファインモーションの非凡さを如実に物語っています。年末の有馬記念では惜しくも5着に敗れ初黒星を喫したものの、2002年度のJRA賞最優秀3歳牝馬を満票に近い評価で受賞しました。