名門・三井家の現在は?総領家の末裔と莫大な資産の真相を徹底解剖について詳しく解説いたします。最新の情報をご覧ください。

三井家の歴史を語る上で欠かせない人物が、三井中興の祖と呼ばれる三井高利(みついたかとし)です。伊勢松阪の武士の家系にルーツを持つ高利は、1673年に江戸本町へ呉服店「越後屋」を開業。当時の商慣習を覆す「店前現銀売り(店頭での現金販売)」や「現銀掛値なし(定価販売)」、さらには布地を必要な分だけ切り売りする画期的なビジネスモデルを打ち出し、爆発的な大繁盛を収めました。

高利は呉服業で得た潤沢な資金を元手に、為替や金融を担う「両替店」を開設。これが後の三井銀行(現・三井住友銀行)の礎となります。江戸幕府の公金為替御用を務めて幕府との強固なパイプを築いた三井家は、幕末から明治維新の激動期においても、いち早く新政府側を財政面から支援することで時代の荒波を乗り切りました。

明治期に入ると、三野村利左衛門や益田孝といった優秀な大番頭(専門経営者)を登用し、日本初の民間銀行である三井銀行、総合商社の先駆けとなる三井物産、そして鉱山事業などを次々と設立。商業・金融・鉱工業を三本柱とする日本最大の多角化コングロマリット「三井財閥」を完成させ、日本の近代化と資本主義の発展を先導していきました。