かつて笠松競馬場を取り巻いていた空気は、決して平坦なものではありませんでした。2026年に発覚した関係者の不適切事象に伴う約8カ月間の開催自粛は、競馬場そのものの存続を揺るがす重大な事態でした。しかし、岐阜県地方競馬組合が断行した改革は徹底的でした。
調整ルーム内での通信機器持ち込み厳禁を担保する電波遮断装置の導入、レース公正確保に向けた外部監視委員会の常設、そして調教師・騎手に対するコンプライアンス教育の義務化など、全国の公営競技場でもトップクラスの透明性を確立しました。地方競馬としての笠松の評判は、単なる「古い競馬場」から「クリーンで健全な地域共生型エンターテインメント施設」へと明確に変貌を遂げています。
さらに、漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』の大ヒットによる聖地巡礼需要と、インターネット投票(楽天競馬・SPAT4・オッズパーク等)の普及が強力な追い風となりました。2026年から2026年にかけての年間総売得金は450億円規模を安定して維持しており、赤字に喘いでいたかつての姿は完全に過去のものとなっています。