午前7時30分すぎ、鶴舞線の車内に突如として非常ブレーキの作動音が響き渡った。乗客の証言によると、立っていた人々がバランスを崩し、車内は一時騒然としたという。冷房の効いた車内で、照明が一部消灯し、不穏なアナウンスが繰り返される。「前方を走る列車との間隔調整を行っています」――だが、実際には信号トラブルによる安全装置の作動だった。
「いつ動くのか全く分からなかった」と、伏見駅で足止めを食らった会社員の男性(34)は憤る。スマートフォンの遅延証明書発行ページはアクセス集中で一時的につながらず、駅員への問い合わせで窓口は長蛇の列となった。現代社会の過密ダイヤがいかに薄氷の上で成り立っているかを、このトラブルは改めて見せつけた。