かつて川久保玲や山本耀司が西洋の美意識を根底から覆し、世界に衝撃を与えたアバンギャルドの精神は、現代の若きクリエイターたちの中にも脈々と息づいている。その才能の試金石となっているのが、国内屈指の登竜門として知られるナゴヤファッションコンテストだ。
国内外から数千点に及ぶデザイン画が集まるこのコンテストで、名古屋の学生たちは毎年のようにファイナリストへ名を連ねる。審査員の厳しい視線にさらされながら、平面のアイデアを立体へと昇華させる極限の試行錯誤。既成概念を打ち壊す造形力と、それを支える確かな縫製技術が審査の場で激突する瞬間、名古屋は確固たる「デザインの実験場」へと変貌を遂げる。