「以前は数人程度がひっそりと立っているだけだったが、ここ数年で明らかに雰囲気が変わった」。栄の女子大通り沿いでバーを営む男性店主は、深夜の街並みの変化に険しい表情を浮かべます。ネオン看板がひしめく女子大エリアや池田公園の周辺では、終電を過ぎた午前1時から3時にかけて、スマートフォンを片手に佇む若い女性たちの姿が頻繁に目撃されています。
現場の女性たちは、かつてのようにあからさまに通行人へ声をかけることは稀です。通行人と視線が交錯したわずかな瞬間の間合いや、特定のメッセージアプリを通じて事前に位置を擦り合わせた上で路上に立ち、自然な合流を装う巧妙な手口が主流となっています。東京の新宿・歌舞伎町で警視庁が展開した大規模な一斉摘発や街頭補導の余波を受け、取り締まりの網を逃れた女性や、首都圏での客引きが困難になった層の一部が東海道新幹線を伝って名古屋や大阪ミナミなどの主要都市へ流出した影響が色濃く現れています。
これに対し愛知県警保安課や中警察署は、繁華街の治安維持を目的に私服捜査員による特別パトロールを大幅に増員しました。売春防止法違反(客待ち)容疑での現行犯逮捕や職務質問による警告を継続的に執行しており、歓楽街の路地裏では警察官が不審な立ち止まり行為に対して厳しく身元確認を行う緊迫した光景が日常化しています。