JR名古屋駅構内で連日異様な熱気を放っているのが、ひよこ型生スイーツ「ぴよりん」の販売ブースです。なぜここまで手に入らないのか、現場の取材から浮かび上がったぴよりん入手困難の理由は、極めて手作業に依存した製造工程と構造的な供給上限にあります。
愛知県産「名古屋コーチン」の卵を使ったプリンをババロアで包み、粉末状のスポンジをまとわせる工程は、熟練パティシエの手作業。機械による大量生産が利かず、1日に供給できる羽数には物理的な限界が存在します。現在も販売開始時間の30分〜1時間前には待機列が形成され、週末ともなれば即完売が日常茶飯事です。
さらに購入後にも最大の難所が待ち構えています。ネット上で「ぴよりんチャレンジ」として広く知られる通り、ババロアの柔らかさゆえに、新幹線の揺れや歩行の衝撃で崩れてしまうリスクが極めて高いのです。無事な状態で自宅まで運ぶには、保冷バッグの水平維持と細心の注意が不可欠。新幹線移動が2時間を超える遠方への手土産や、移動後に取引先へ直接持ち込むビジネス用途としては、リスクが高すぎる選択肢といえます。