明治大学の看板学部といえば、御茶ノ水にそびえ立つリバティタワー(駿河台キャンパス)を思い浮かべる人が多いはずです。しかし、明治大学生田キャンパスは神奈川県川崎市多摩区の高台に位置し、理工学部と農学部の学生約7,000人が4年間を過ごしています。
なぜ理系学部だけが都心を離れた生田に置かれているのか。その最大の理由は、先端技術の研究に必要な広大な実験スペースの確保にあります。第二次世界大戦後、理工学部の前身である工学部と農学部を拡張する際、都心の駿河台では大型の実験棟や研究設備、農場を建設するための土地が圧倒的に不足していました。
そこで1969年、多摩丘陵の一角である生田の地に拠点を統合しました。文系学部の都心集中とは対照的に、緑豊かで静かな自然環境を手に入れたことで、騒音や振動、特殊薬品の管理など、実験・研究に不可欠な条件を高い水準で整えることが可能になったのです。