ここ数年で、渋谷区が推進する夜間経済(ナイトタイムエコノミー)のあり方は大きく変わった。かつて深夜の主役だった賑やかなアルコール主体の居酒屋に代わり、落ち着いた空間でカフェメニューや軽いディナーを楽しむスタイルが定着しつつある。この変化は、日本の飲食業全体における消費者の意識改革を象徴している。
その潮流の基礎を作った存在として外せないのが、スターバックス コーヒー ジャパンの存在だ。スクランブル交差点を見下ろすランドマーク的店舗をはじめ、街の要所に位置する店舗が深夜まで営業を続けたことで、「夜にコーヒーを飲む」というカルチャーが若者の間に浸透した。お酒を飲まない層や、アルコール抜きの夜の時間を楽しみたい人々にとって、深夜営業のカフェは都市生活の不可欠なオアシスとなっている。