近年、企業の創立記念式典や新年の賀詞交歓会、有志の祝賀会などで「乾杯!」の代わりに「いやさか!」と声を合わせる場面が増えています。この掛け声には、形式的な乾杯を超えた特別な敬意と祈りが含まれています。
本来の「乾杯」という言葉は、文字通り「盃(さかずき)を乾かす(飲み干す)」という行為そのものを指す言葉に過ぎません。これに対して「弥栄!」と発声することは、「皆様の会社、事業、ご家族がますます発展しますように」という祈念の表明になります。
宴席で「弥栄」を用いた乾杯を行う際の基本的なマナーと流れは以下の通りです。
- 事前の説明を添える:参加者全員が意味を把握していない場合があるため、音頭を取る側が「本日は皆様の今後のますますのご発展を祈念いたしまして、『弥栄(いやさか)』の発声で乾杯を行いたいと存じます」と一言添えるのがスマートです。
- 発声のトーン:濁りのない澄んだ声で、力強く「いやさかー!」と発声します。音頭に合わせて全員で唱和します。
- グラスの扱い:格式ある場や漆器の盃を用いる場では、器同士を強く打ち合わせず、目線の高さまで掲げて一礼するのが伝統的な作法です。