米海兵隊の重輸送を半世紀近く担ってきたCH-53シリーズですが、2000年代以降は機体の老朽化と過酷な運用環境による疲労破壊が深刻化していました。過酷な砂漠戦や洋上運用において、既存のCH-53Eでは積載重量や高温・高地での飛行性能に限界が露呈し、抜本的な刷新が急務となったのです。
航空大手シコルスキー・エアクラフト(現ロッキード・マーティン傘下)が主導した開発プロジェクトは、単なる改良にとどまらず、機体構造のほぼすべてを一新する大規模なものとなりました。開発段階での重量超過や技術的ハードルによるスケジュールの遅延を乗り越え、最新技術を惜しみなく投入した次世代機としてCH-53Kが誕生しました。