本作の魅力の一つが、大富豪の世界観をリアルに再現したゴージャスなロケーションです。ドラマや映画で印象的に登場した主要ロケ地・撮影場所は、放送から年月が経過した現在もファンの聖地巡礼スポットとして親しまれています。
まず、宝生家の豪邸として外観撮影に使用されたのは、東京都港区にある迎賓館赤坂離宮や歴史的洋館の数々です。クラシカルなヨーロッパ調の建築が、影山の洗練された給仕シーンに説得力を与えました。また、麗子と風祭警部が管轄する「警視庁国立署」の周辺シーンは、東京都国立市の大学通りや谷保天満宮近辺で撮影が行われ、落ち着いた文教地区の街並みがドラマのトーンと見事に調和していました。
そして映画版のメインステージとなったのが、実在するアジア最大級の豪華客船「スーパースター・ヴァーゴ(現:リゾート・ワールド・ワン)」です。シンガポールからマレーシアにかけて実際に航行する船上で大規模なロケが敢行され、キャスト・スタッフ総勢数百名が乗船して撮影が行われました。本物のラグジュアリークルーズならではの重厚な船内空間が、スケール感あふれる劇場版のサスペンスを支えました。