テレビ朝日系列で金字塔を打ち立てた『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』は、米倉涼子の代名詞とも言える医療ドラマだ。群れを嫌い、権威を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器にする孤高の外科医。しかし皮肉にも、画面の中で患者の命を救い続ける彼女自身が、現実世界では原因不明の激痛に苦しむ一人の患者であった。
日本のテレビドラマ業界において絶大な視聴率を誇り続けた同シリーズだが、『劇場版ドクターX FINAL』をもって一つの大きな区切りを迎えた。病魔による身体の悲鳴を抱えながら、完璧な大門未知子を演じ切った彼女のプロフェッショナリズムは、共演者やスタッフの間でも畏敬の念を持って語られている。