ネット上の掲示板やSNSでは、定期的に「真夏に長袖を着ている人を見ると暑苦しく感じる」「季節感がないのではないか」といった論争が巻き起こる。しかし、この「周りの目」に対する着用者側の見解は至って現実的だ。
最大の要因は、現代の都市生活における「室内と屋外の極端な温度ギャップ」にある。真夏の屋外が36度を超える一方で、オフィスや商業施設、電車内の冷房は22〜24度前後に設定されていることが多い。この10度以上の激しい寒暖差は自律神経を著しく乱し、深刻な「冷え性」や倦怠感を引き起こす。
デスクワークで何時間も冷気の直撃を受け続けるオフィスワーカーにとって、長袖はもはやファッションではなく健康管理上の防具である。「屋外を歩くわずか10分のために半袖になり、残りの8時間を冷房地獄で耐えるのは合理的ではない」「着脱を繰り返すよりも、通気性の良い長袖を一日中着ているほうが体調を崩さない」という現場の声が、ネット上の無責任な批判を圧倒しているのが現実だ。