でんぱ組.incが秋葉原のライブ&バー「秋葉原ディアステージ」からブレイクを果たした当時、メンバーの多くは年齢を非公開にしていました。その背景にあった夢眠ねむが年齢非公開を選択した理由には、アイドルという表現活動に対する強いこだわりが存在します。
当時のでんぱ組.incは、メンバー全員が「引きこもり」や「オタク」といった挫折やコンプレックスを抱え、それをエネルギーに変えて歌い踊るコンセプトで支持を広げました。年齢という数字に縛られることなく、「何歳からでも夢を追える」「何者にもなれる」というメッセージを届けるために、あえて現実的な年齢情報を伏せていた側面があります。
また、二次元と三次元の狭間を行き来するような独自の世界観を守り、ファンに純粋なポップカルチャーの魅力を届けるためのプロフェッショナルな演出でもありました。引退後に大学の卒業年次などが公になった際も、実年齢を知ったファンからは「むしろ大人の落ち着きとアイドル性の両立がすごかった」と称賛の声が多く寄せられました。