なぜ、このような奇怪な造形物が次々と作られ、国際的なニュースにまで発展するのでしょうか。そこには、単なるオカルトファンの狂熱にとどまらない、深刻な国際文化財犯罪の構造が存在します。
ペルーのナスカやパルパ一帯は、乾燥した気候のおかげで数千年前のパラカス文化やナスカ文化のミイラが極めて良好な状態で保存されている世界的遺跡地帯です。しかし、ここには「ワケーロ(Huaqueros)」と呼ばれる墓荒らし・盗掘者が暗躍しており、古代の墓を破壊して貴重なミイラを掘り出す違法行為が後を絶ちません。
盗掘された古代の本物の人骨やミイラは、そのままでは高値で密売することが難しいため、彼らは「指を削って3本にする」「複数の遺体を解体して異様なエイリアン形状に仕立て直す」といった冒涜的な改ざんを行います。オカルト市場や富裕層のコレクター向けに「宇宙人のミイラ」という付加価値を偽造して数万〜数十万ドルで取引する闇ルートが確立されているのです。ペルー検察当局は現在、文化財保護法違反および遺体損壊の容疑で、関係者の刑事責任を追及しています。