日本国内でプレーするファンやメディアが最も衝撃を受けるのが、NPBやMLBとメキシコプロ野球の間にある圧倒的な金銭格差です。NPBの支配下登録における一軍平均年俸は4,000万円を超え、MLBに至っては平均年俸が約500万ドル(約7億5,000万円)に達します。これに対し、メキシコ・プロ野球の夏のトップリーグであるLMBの報酬体系は「年俸契約」ではなく、主に「月給制」で運用されています。
球団や選手の格付けによって格差はあるものの、一般的な外国人枠選手の月給相場は4,000ドル〜8,000ドル(約60万〜120万円)、MLB実績を持つ大物クラスでようやく月給1万ドル〜1万5,000ドル(約150万〜225万円)程度です。LMBのレギュラーシーズンは4月下旬から8月までの約4〜5ヶ月間。つまり、シーズンをフルで完走したとしても、外国人選手の平均年俸相場は300万円から1,000万円程度にとどまります。
NPBで億単位の契約を結んでいた元スター選手から見れば、手取りベースでの給与水準は2軍選手や育成契約に近い水準まで急落します。それでもなぜ、現役バリバリの選手や元メジャーリーガーがこの地を選ぶのか。その背景には、単なる年俸の数字だけでは測れない「独特の待遇システム」と「シビアな生存競争」が存在します。