観賞用として目にする機会が多い花の中にも、恐ろしい逸話を背負った代表格が存在します。特に以下の3種は、その背景を知るほどに贈り物としては細心の注意が求められます。
彼岸花(ヒガンバナ)は「悲しい思い出」「諦め」「再会」のほか、地域によっては「死人花」「地獄花」とも呼ばれます。秋の彼岸に墓地周辺で咲き誇る光景や、モグラ除けとして有毒な球根が墓や田の畔に植えられていた歴史が、死や冥界を強く連想させる要因となりました。
黒百合(クロユリ)は「恋」という花言葉を持つ一方で、「呪い」「復讐」という背筋の凍る意味を併せ持ちます。戦国武将・佐々成政が愛妾の密通を疑って惨殺し、彼女が「立山に黒百合が咲いたら佐々家は滅亡する」と言い残して息絶えたという「黒百合伝説」は、復讐の象徴として日本史に深く刻まれています。
鮮やかな黄色やオレンジで親しまれるマリーゴールドにも、「嫉妬」「絶望」「悲嘆」という不穏な花言葉が存在します。これはギリシャ神話において、太陽神アポロンに失恋した乙女が絶望のあまり衰弱死し、その生まれ変わりとして咲いたという伝承に起因します。