世間が知るエネルギッシュな姿の奥には、たゆまぬ鍛錬を重ねる謙虚な実力者の素顔が存在する。彼女が書道において魂の師と仰ぐのが、巨匠・金敷駸堂氏だ。若き日より師の教えを受け、古典の臨書から独自の現代書道に至るまで、泥臭いまでの稽古を積み重ねてきた。
ふたりの間に流れる師弟の絆は深く、金敷氏の厳しくも温かい眼差しが、彼女の秘められた感性を開花させた。時に多忙な仕事の合間を縫って何時間も筆を握り続け、指に墨を染み込ませながら作品と向き合った日々。師との対話の中で得た「型を破るための型を極める」精神が、圧巻の達筆と力強さを生み出す原動力となったのだ。