二次元のイラストから三次元の立体物へ展開する際、この技法はさらなる化学反応を引き起こす。特に頭部を大きく、体を小さく収める「ちびキャラ」の表現は、人間の愛着本能にダイレクトに訴えかける強力なフォーマットとして定着した。実寸大の比率では表現しきれない愛らしさやコミカルな感情表現が、デフォルメを介することで一層強調される。
立体物においてこの表現を世界基準へと昇華させた代表格が、グッドスマイルカンパニーが手掛ける「ねんどろいど」シリーズだ。全高約10センチメートルの掌サイズに込められた精巧なパーツのバランスと、キャラクターの記号的な魅力を限界まで濃縮した造形美。アニメやゲームの世界観を壊さず、むしろその愛おしさを最大化させる立体化の技術は、グローバルなファン層の心を掴んで離さない。