自分好みの茶葉を見つける第一歩は、主要産地が持つ独自の個性を理解することだ。標高や気候条件によって、抽出される液色や香りは驚くほど大きく異なる。
「紅茶のシャンパン」と称されるダージリンは、ヒマラヤ山脈の麓に位置するインド北部の高地で育まれる。特に春摘み(ファーストフラッシュ)は爽快な青みと若々しい香気が特徴で、ストレートで味わうのに最も適している。一方、同じインドでも広大な平原で栽培されるアッサムは、濃厚なボディと麦芽のような甘い芳香を放つ。その力強い味わいは、たっぷりとミルクを加えても負けない濃密なミルクティーに最適だ。
また、スリランカ産のセイロンティーは、標高の違いによってウバやディンブラなど多様な銘柄が存在し、すっきりとした渋みと澄んだ赤みのある水色が魅力だ。癖が少なくブレンドのベースとしても優秀で、冷たいアイスティーから温かいストレートまで幅広いシーンに応えてくれる。