映画界で確固たる地位を築いた梅宮さんは、テレビの時代が本格化すると、その活躍の場を茶の間へと広げていった。任侠映画で見せた強面なキャラクターから一転、包容力と厳しさを併せ持つ父親役や指導者役として圧倒的な支持を獲得する。
1980年代の大ヒットドラマ『スクール☆ウォーズ』では、主人公たちを温かく見守るラーメン店「新楽」の店主・下田大三郎役を好演。若者たちの更生を心から信じる情に厚い姿は、今なお多くのファンの涙を誘う名シーンとして語り継がれている。
また、芸能界屈指の料理通としても知られ、自ら厨房に立って腕を振るうグルメ番組やバラエティ番組でも大活躍した。真鶴の海を愛し、釣った魚を手際よく捌いて振る舞う姿は、彼の気さくで温かい人柄を象徴していた。映画スターという高嶺の花でありながら、誰からも愛される親しみやすさを持ち合わせていたことこそ、彼が半世紀以上にわたって第一線で活躍し続けた理由である。