「グラウンド上で戦うのは君たち自身だ」。指導陣が繰り返してきた言葉が、チームのDNAとして完全に根付いている。ミーティングでは選手同士が遠慮なく意見をぶつけ合い、作戦の意図を深め合う。監督は提示役に徹し、最終的なグラウンド上の判断は選手たちの直感とデータに基づいた分析に委ねられる。
この指導方針が真価を発揮するのは、試合終盤の誰もが胃を痛めるような緊迫した局面だ。タイムをとってマウンドに集まる内野陣。だれ一人として焦りの色はない。自分たちで考え抜いてきた練習の裏付けがあるからこそ、極限のプレッシャーを楽しむかのような笑みがこぼれる。