現代の孤立は、かつてのように「誰にも見つからない」ことではない。むしろ、ネット上で何千人もの人と繋がりながら、誰一人として本当のSOSを届けることができないという、奇妙な孤独だ。今回の当事者たちもまた、デジタルな繋がりの網の目に囚われながら、現実の救いを見出せなかった。
承認欲求と自己否定が渦巻くタイムライン。そこから一歩足を踏み外せば、誰しもが深淵へと転落しかねない。すすきのの事件は、決して特殊な人間たちによる異常な出来事ではなく、現代社会のどこにでも転がっている歪みが、たまたまあの場所で結実したに過ぎないのだ。