今回の劇場版三部作において、伊黒小芭内の存在感は群を抜いています。冷徹で執拗な普段の態度から一転、愛する者を守るために自らの命を顧みず戦う姿は、観客の心を激しく揺さぶりました。鈴村健一は、伊黒が抱える過去のトラウマ、そして甘露寺蜜璃への不器用ながらも深い愛情を、声のトーンの微細な変化で見事に描き出しています。
特に最終決戦における彼の絶叫は、ただ大声を出すのではなく、喉を引き裂くようなリアルな痛みを伴って響きました。劇場に響き渡るその声は、キャラクターが生き、そして死んでいくことの重みをダイレクトに伝えています。