物語のクライマックスにおいて、拓人は大きな決断を迫られる。呼吸器をつけるか、つけないか。それは単に命を延ばすかどうかの選択ではない。声を失い、自力で動くこともできなくなった状態で、なおも「生きる」ことの意味を見出せるかという、極めて重い問いだった。
彼が選んだのは、人工呼吸器を装着して生き続ける道だった。それは、かつて「周りに迷惑をかけたくない」と心を閉ざしていた拓人が、他者に支えられ、また他者を支える存在として生きる覚悟を決めた瞬間でもあった。絶望の淵から這い上がり、自分の意志で「生」を選択する姿は、視聴者に強烈なインパクトを与えた。